この押さえ金具の使い方は?
押さえ金具の機能について*

ハッピーさん工房では「スムース押さえ」と言う押さえ金具を使用しています。
以前自宅でもシュプールを使用している生徒さんに
「私の押さえと違う!この押さえは何が違うんですか?」
と聞かれたことがあります。

写真の左が「スムース押さえ(テフロン押さえ)」右が標準装備の押さえ金具です。
スムース押さえは、
革や合皮、ラミネート生地などの「滑りにくい素材」をスムーズに送るための押さえです。
押さえの裏面にフッ素樹脂加工が施されており、生地が張り付きにくくなっているのです。
極薄生地では送りのバランスが変わることがあるので、標準押さえに変えた方が良いですが、
それ以外の生地には、スムース押さえを使用しても問題ありません。
(※ちなみにシュプールの「SL-100 」「SL-700EX」は購入時からスムース押さえが装備されています!)
JUKIシュプールには、スムース押さえ以外にも、たくさん優れた押さえ金具が販売されています。
今回のブログでは、
私がよく使う便利な機能の押さえ金具(職業用アタッチメント)を、その使用方法と共に紹介します。
●段付き押さえ:押さえ金の裏面に段差が設けられた特殊なアタッチメント。
布地の端をこの段差に沿わせて縫うだけで、一定の幅で綺麗にステッチがかけられる
大変便利な道具です。1mmや2mmといった非常に細い幅(コバ)も綺麗に縫うことができます。
・左右の違い: 段差が右側にある「右段付き」と左側にある「左段付き」があります。
・幅広いサイズ展開: 1.5mmから、10mm以上のまで、様々なサイズが用意されています。
●ガイド付きステッチ押え:ミシンの押え金の側面に金属の「ガイド」が付いているアタッチメント 。
このガイドに布の端や折り目を当てて縫うと、一定の幅でステッチを縫うことができます。
縫いながら幅を測る必要がないので、作業スピードが大幅にアップします。
針からガイドまでの距離は(1mm、1.5mm、2mm、5mmなど)とさまざまなサイズが用意されています。
●ギャザー押え:ミシンで縫い進めるだけで自動的に布にギャザーを寄せてくれる便利なアタッチメント。
手作業でギャザーを寄せる手間と時間を大幅に省くことができ、均一で美しいフリルを素早く作ることができます。
・縫い目で調整: ミシンの縫い目(ピッチ)を粗くするほどギャザー量が増える。
・2枚同時に縫製: 上の布はフラットに保ち、下の布だけにギャザーを寄せて縫い合わせることも可能
●片押さえ:ミシンで布を上から押さえる部品(押え金)のうち、片側(左右どちらか)しか押さえる部分がない
特殊なアタッチメント 。通常の押えでは縫いにくい、ファスナーの取り付けや段差がある箇所の縫製を
スムーズに行うために使用されます。
・ファスナー付け: ファスナーのムシ(凸凹した歯の部分)に押えが当たらず、ギリギリを綺麗に縫えます。
・段差縫い: 袋物や厚手の革などを縫う際、段差を避けて安定して縫製できます。
・左右のバリエーション: 針の左側を押さえる「左用」と、右側を押さえる「右用」があります。
●コンシール押さえ:「コンシールファスナー」を、ミシンで綺麗に縫い付けるためのアタッチメント。
ファスナーの務歯(ムシ)と呼ばれるギザギザの部分を溝にぴったりと挟み込み、起こしながら縫うことで、
生地にファスナーを美しく隠すことができます。
安価なプラスチック製の物と金属製の物があり、後者の方が耐久性に優れています。
●パイピングコード押え:コードが入ったパイピングテープを布で挟んで縫い付ける際や、オリジナルのパイピングコードを作る際に使用する専用のアタッチメント。押え金の底面にコードを収めるための溝があり、その溝が
コードをガイドしてくれるため、コードを縫い潰すミスを防ぎきわを安定して縫えます。
また、テープでくるみながら直接縫えるため、事前のアイロンがけも不要となる大変便利な道具です。
<用途>バッグやポーチの縁取り/クッションカバーの装飾/洋服の襟ぐりや切り替え部分のアクセント など
●ボタンホール押さえ(ボタンホーラー):直線縫い専用のミシンで服などのボタンホール(ボタン穴かがり)を
縫うために使う専用アタッチメント(穴かがり器)。専用の枠に布をセットし、ミシンを動かすだけで、
プロのような美しいボタンホールを自動で縫い上げることができます。ボタンのサイズに合わせて設定した枠が動き、
左右均等で頑丈な穴かがりを作ります。平らな「ネムリ穴」や、先が丸い「ハトメ穴」など、
作りたい用途に合わせて「駒(コマ)」と呼ばれる型を交換して使います。
押さえ金具Q&A
押さえ金具はJUKIシュプール専用のものしか使えませんか?
基本的には職業用ミシン用の汎用押さえが多く使えますが、機種によって取り付け部分の形状が異なる場合があります。JUKI純正品、または「職業用・工業用対応」と明記された押さえを選ぶと安心です。購入前に、取付けシャンクの高さやネジ位置を必ず確認しましょう。
まず揃えておいた方が良い押さえは何ですか?
よく使う物は人によって違いますが、「片押さえ」は「段付き押さえ」や「ファスナー押さえ」の代用にもなりますし、持っていて損はない万能な押さえだと思います。その他は自分がよく使う工程にともなってお選びください*
押さえを交換するときに気をつけるポイントは?
必ず電源を切り、針が一番上に上がった状態で作業してください。押さえ固定ネジを緩める際は、ネジを落とさないように小皿などの上で行うと安心です。交換後は押さえがしっかり固定されているか、針を手回しで上下させて干渉がないかを必ず確認しましょう。
高価なボタンホーラーは必要?手縫いかがりと比べてどうですか?
個人的には手縫いのボタンホールは見た目も作業も好きですが、ボタンホーラーの利点は何と言っても速さです。圧倒的に速い。ホール1個あたり数十秒から1分程度でできてしまいます。そして、糸の密度が均一でシャープな、既製品のような美しさに仕上がります。強度に関しても、均等なテンションで縫われるため、繰り返しの使用に耐えうる丈夫なホールができます。ある程度の量を作る方なら、持っていて損はない道具だと思います。
