この押さえ金具の使い方は?

2026年06月08日

押さえ金具の機能について*

ハッピーさん工房では「スムース押さえ」と言う押さえ金具を使用しています。

以前自宅でもシュプールを使用している生徒さんに

「私の押さえと違う!この押さえは何が違うんですか?」

と聞かれたことがあります。

写真の左が「スムース押さえ(テフロン押さえ)」右が標準装備の押さえ金具です。


スムース押さえは、

革や合皮、ラミネート生地などの「滑りにくい素材」をスムーズに送るための押さえです。

押さえの裏面にフッ素樹脂加工が施されており、生地が張り付きにくくなっているのです。

極薄生地では送りのバランスが変わることがあるので、標準押さえに変えた方が良いですが、

それ以外の生地には、スムース押さえを使用しても問題ありません。

(※ちなみにシュプールの「SL-100 」「SL-700EX」は購入時からスムース押さえが装備されています!)


JUKIシュプールには、スムース押さえ以外にも、たくさん優れた押さえ金具が販売されています。

今回のブログでは、

私がよく使う便利な機能の押さえ金具(職業用アタッチメント)を、その使用方法と共に紹介します。


段付き押さえ押さえ金の裏面に段差が設けられた特殊なアタッチメント。

布地の端をこの段差に沿わせて縫うだけで、一定の幅で綺麗にステッチがかけられる

大変便利な道具です。1mmや2mmといった非常に細い幅(コバ)も綺麗に縫うことができます。

左右の違い: 段差が右側にある「右段付き」と左側にある「左段付き」があります。

幅広いサイズ展開: 1.5mmから、10mm以上のまで、様々なサイズが用意されています。


●ガイド付きステッチ押えミシンの押え金の側面に金属の「ガイド」が付いているアタッチメント 。

このガイドに布の端や折り目を当てて縫うと、一定の幅でステッチを縫うことができます。

縫いながら幅を測る必要がないので、作業スピードが大幅にアップします。

 針からガイドまでの距離は(1mm、1.5mm、2mm、5mmなど)とさまざまなサイズが用意されています。


●ギャザー押えミシンで縫い進めるだけで自動的に布にギャザーを寄せてくれる便利なアタッチメント。

手作業でギャザーを寄せる手間と時間を大幅に省くことができ、均一で美しいフリルを素早く作ることができます。

縫い目で調整: ミシンの縫い目(ピッチ)を粗くするほどギャザー量が増える。

2枚同時に縫製: 上の布はフラットに保ち、下の布だけにギャザーを寄せて縫い合わせることも可能


●片押さえミシンで布を上から押さえる部品(押え金)のうち、片側(左右どちらか)しか押さえる部分がない

特殊なアタッチメント 。通常の押えでは縫いにくい、ファスナーの取り付けや段差がある箇所の縫製を

スムーズに行うために使用されます。

ファスナー付け: ファスナーのムシ(凸凹した歯の部分)に押えが当たらず、ギリギリを綺麗に縫えます。

段差縫い: 袋物や厚手の革などを縫う際、段差を避けて安定して縫製できます。

左右のバリエーション: 針の左側を押さえる「左用」と、右側を押さえる「右用」があります。


コンシール押さえ:「コンシールファスナー」を、ミシンで綺麗に縫い付けるためのアタッチメント。

ファスナーの務歯(ムシ)と呼ばれるギザギザの部分を溝にぴったりと挟み込み、起こしながら縫うことで、

生地にファスナーを美しく隠すことができます。

安価なプラスチック製の物と金属製の物があり、後者の方が耐久性に優れています。


●パイピングコード押えコードが入ったパイピングテープを布で挟んで縫い付ける際や、オリジナルのパイピングコードを作る際に使用する専用のアタッチメント。押え金の底面にコードを収めるための溝があり、その溝が

コードをガイドしてくれるため、コードを縫い潰すミスを防ぎきわを安定して縫えます。

また、テープでくるみながら直接縫えるため、事前のアイロンがけも不要となる大変便利な道具です。 

<用途>バッグやポーチの縁取り/クッションカバーの装飾/洋服の襟ぐりや切り替え部分のアクセント など


●ボタンホール押さえ(ボタンホーラー):直線縫い専用のミシンで服などのボタンホール(ボタン穴かがり)を

縫うために使う専用アタッチメント(穴かがり器)。専用の枠に布をセットし、ミシンを動かすだけで、

プロのような美しいボタンホールを自動で縫い上げることができます。ボタンのサイズに合わせて設定した枠が動き、

左右均等で頑丈な穴かがりを作ります。平らな「ネムリ穴」や、先が丸い「ハトメ穴」など、

作りたい用途に合わせて「駒(コマ)」と呼ばれる型を交換して使います。



押さえ金具Q&A

押さえ金具はJUKIシュプール専用のものしか使えませんか?

基本的には職業用ミシン用の汎用押さえが多く使えますが、機種によって取り付け部分の形状が異なる場合があります。JUKI純正品、または「職業用・工業用対応」と明記された押さえを選ぶと安心です。購入前に、取付けシャンクの高さやネジ位置を必ず確認しましょう。

まず揃えておいた方が良い押さえは何ですか?

よく使う物は人によって違いますが、「片押さえ」は「段付き押さえ」や「ファスナー押さえ」の代用にもなりますし、持っていて損はない万能な押さえだと思います。その他は自分がよく使う工程にともなってお選びください*

押さえを交換するときに気をつけるポイントは?

必ず電源を切り、針が一番上に上がった状態で作業してください。押さえ固定ネジを緩める際は、ネジを落とさないように小皿などの上で行うと安心です。交換後は押さえがしっかり固定されているか、針を手回しで上下させて干渉がないかを必ず確認しましょう。

高価なボタンホーラーは必要?手縫いかがりと比べてどうですか?

個人的には手縫いのボタンホールは見た目も作業も好きですが、ボタンホーラーの利点は何と言っても速さです。圧倒的に速い。ホール1個あたり数十秒から1分程度でできてしまいます。そして、糸の密度が均一でシャープな、既製品のような美しさに仕上がります。強度に関しても、均等なテンションで縫われるため、繰り返しの使用に耐えうる丈夫なホールができます。ある程度の量を作る方なら、持っていて損はない道具だと思います。

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